研究会について

世話人代表挨拶

植田 章夫写真

長野県歯科インプラントネットワークは安全、安心かつ確実な歯科インプラント治療を推進、提供するために2013年2月24日に発足しました。

歯科インプラントは、欠損補綴の一手法として臨床で数多く適応されていますがインプラント治療に関する医療事故・訴訟がマスコミに取り上げられる機会は増加してきています。実際、歯科インプラント治療に多くのトラブルが発生していることは、紛れもない事実であり、歯科インプラント治療は国民の信頼を大きく損ねてしまいました。2011年に国民生活センターは歯科インプラント治療により危害を受けたという相談情報を分析し、消費者に対し情報提供するとともに、消費者トラブルの未然防止・再発防止のため 関係機関への要望及び情報提供を行うこととしました。歯科医師会および関係学会へは

①十分な情報提供を行うよう要望する
②一定水準以上の治療を受けられるよう基準や ガイドラインを設けるよう要望する
③不適切な広告、ホームページがみられたため何らかの対策を要望する
④相談窓口を拡充するよう要望する

との要望書が提出され、対応が急がれています。私ども歯科医療に従事する者としてもこれらの要望に対し真摯に向き合い、国民の信頼を取り戻す必要があります。

歯科医療に従事する一人一人が安全、安心そして確実な歯科インプラント治療を行うよう日々研鑽、努力することが国民の信頼を取り戻すために必要と考えます。

本ネットワークは

①歯科インプラント治療に関する情報提供および共有
②歯科インプラント治療に関する教育、研修
③診断、技術提供、トラブル対応などの病診連携ネットワークの構築
④国民に対する歯科インプラント治療に関する啓発

などを目的とし メーカー主導から離れ、歯科インプラント治療に携わる多種の歯科医療関係者が集まり、広くインプラント治療に関する知識や臨床技術の習得向上を図り、国民の皆様に安全な歯科インプラント治療の提供を目指すものです。

本ネットワークの趣旨を多くの方にご理解をいただき、ともに安心・安全・確実なインプラント治療を目指していきたいと考えております。

長野県歯科インプラントネットワーク
世話人代表 松本歯科大学  植田 章夫

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